Category: DNBSEQ

PHC株式会社:最先端のゲノム医療研究への貢献を目指した、次世代シーケンサー「DNBSEQ™シリーズ」を発売

July 05, 2021 10: 00 PM Eastern Daylight Time 東京–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — PHC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森本 恭史、以下「PHC」)は、このたび、MGI Tech Co., Ltd.(本社:中華人民共和国深セン市、代表取締役社長:牟 峰、以下「MGI」)が開発・製造する次世代シーケンサー「DNBSEQ™シリーズ(製品モデル:DNBSEQ-T7、DNBSEQ-G400、DNBSEQ-G50)(*1)」およびサンプル前処理装置と関連試薬・消耗品についての日本における販売権を取得し、研究者や医療従事者の遺伝子情報解析支援を目的として販売を開始しましたので、お知らせいたします。 近年、がんや糖尿病、心血管疾患などの診断・治療を目的としたゲノム医療の普及に向けて、国をあげた取組みが推進されています。特に、遺伝子データ解析結果に基づき、患者さん一人ひとりの体質や病状に合わせた治療を行うがんゲノム医療においては、がん遺伝子パネル検査(*2)など、次世代シーケンサーを活用した最先端のゲノム解析技術の応用ツールが必要とされるだけでなく、抽出された遺伝子情報の高精度なデータ解析を、より効率的且つ経済的に実現するソリューションが求められています。 このたび発売した「DNBSEQ™シリーズ」は、DNAやRNAの塩基配列を大量に読み取り、遺伝子の変異や発現量などを正確に解析する次世代シーケンサーです。MGI独自のDNBSEQ™テクノロジー(*3)を採用し、DNB(DNAナノボール)技術(*4)を活用することで、DNAが安定的に増幅され、より高精度なシーケンシングと優れたコストパフォーマンスによる遺伝子解析を実現します。また、1日あたり60人分のヒトゲノム(*5)に相当する6TBのデータ処理能力を持つハイエンドモデル「DNBSEQ-T7」から、コンパクトなベンチトップ型「DNBSEQ-G50」まで取り揃え、幅広い研究および臨床応用ニーズへの対応が可能です。 さらに、PHCは、最先端のバイオインフォマティクス技術を有するグループ傘下のアメリエフ株式会社との連携によって、「DNBSEQ™シリーズ」に最適化した解析システムとゴールドスタンダード(*6)の解析パイプラインを提案する解析パッケージに加え、解析担当者向けの実践型トレーニングや、利用目的に応じた高次解析の導入など、微生物からヒトゲノムまであらゆる研究におけるデータ解析ニーズに応え、ゲノム研究のさらなる効率化を図る包括的なソリューションを提供します。 PHCは、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域で開発、製造、販売、サービスをグローバルに行うPHCホールディングス株式会社の日本における事業会社です。このたび発売した製品シリーズは、PHCのライフサイエンス事業における遺伝子情報解析支援を目的とした新たなサービスの提供につながるものです。 PHCホールディングス株式会社にて執行役員および診断・ライフサイエンス共同ドメイン長を務める中村伸朗は、「当社のライフサイエンス事業は、これまで保存・培養機器を中心とした研究・医療支援ソリューションの提供を通じて、革新的な治療法や医薬品およびワクチン開発に貢献してまいりました。このたび、当社は、最先端の研究をサポートするMGIの次世代シーケンサー『DNBSEQ™シリーズ』に、生命情報解析においてリーディングカンパニーであるアメリエフ株式会社との連携により付加価値を加え、お客様にご提供できることを嬉しく思います。遺伝子情報を効果的に解析する新たなソリューションとして、本製品がゲノム医療に携わる研究者や医療従事者の皆様の研究支援につながることを願っています。グローバルな診断・ライフサイエンスにおいてベストインクラスの精緻なソリューションを提供するリーダーとなることを目指す当社は、遺伝子情報解析ソリューションの提供を通じてゲノム医療の発展を支援し、患者さん一人一人の疾患に応じた、より効果的な治療法の確立に貢献してまいります」と述べています。 (*1) DNBSEQは、MGIの商標。製品に関する詳細:www.phchd.com/jp/biomedical/gene-analysis (*2) がんに関連する遺伝子の変化を網羅的に調べる検査。 (*3) ナノスケール(1-10nm程度)のDNA構造体であるDNBに関連するすべてのシーケンス技術。 (*4)…